こんにちは、ミライユの岡田です。
弊社では格闘家支援事業を行っていますが、弊社も実業団として数名の格闘家に就業してもらっています。
今回は12月18日(日)に香港で行われたテコンドーアジア個人トーナメントのレポートです。
弊社からは、沖倉と内定者の石田さんがジャパンチームとして参加しました。
試合前日まではリラックスムードで香港観光。
香港のまばゆいばかりの夜景、現地感満載のローカルフード、香港×格闘技といえばブルース・リーということで銅像・博物館見学へ。
リラックスムードで観光していた二人ですが、試合前日の夜になると徐々に緊張感が高まってきている様子。
いざ、試合当日。
テコンドーの競技にはトゥル(型)、マッソギ(組手)、パワーブレイキング(威力)、スペシャルテクニック(特技)の4つの種目が存在します。
その中で今回の大会では、トゥル(型)、マッソギ(組手)の二つへのエントリーです。
テコンドーについては私も含めて知らない方も多いと思うので簡単にご説明します。
・トゥル(型)
いわゆる型(かた)です。テコンドーではこのトゥルは全ての基本とされており非常に重視されています。実際の攻防を想定し、一人で一連の動きを行うというもので、全部で24種類存在します。試合では段ごとにクラスが分かれています。トーナメントでは二人同時にトゥル(型)を行い、
審判による判定で勝敗が決まります。
・マッソギ(組手)
こちらは皆さんも見たことがあるかもしれませんが、二人一組でポイントを競う組手です。マッソギは相手を倒すことではなく、いかに正確に技を決めるかということを目的にしています。
試合はまずトゥル(型)からスタート
前述のとおりトゥル(型)は段によってクラスが分かれているため、三段の二人は順当に勝ち進んでいくと準決勝で直接対決も。
二人のトゥル(型)は私の素人目でもわかるほど、他の海外の選手を圧倒するものでした。
そして順当にトーナメントを勝ち抜き二人は直接対決となりました。
海外の試合でミライユの二人が直接試合をする。そのヒリヒリする緊張感はたまりません。
先ほどまでリラックスして話していた二人の間の空気が一瞬でピリッと引き締まるのがこちらまで伝わります。
結果、石田さん金メダル、沖倉は銅メダル獲得!!
続いては、マッソギ(組手)。
試合が行われるコートは室内に2面あり、別階級の二人はそれぞれ隣同士のコートで順当にトーナメントを勝ち進んでいきます。
テコンドーの試合を直接見たのは初めてだったのですが、想像を数段超えていくほどの激しいものでした。
技のポイントを競うとはいえ基本的には顔面への攻撃もありなフルコンタクトルールのため、打撃が入るたびの鈍い音は見てるほうが痛くなってくるほどです。
そして、両者横並びのコートでのそれぞれの決勝戦。まさか二人の決勝戦がとなり同士で同時に行われるとは。
試合時間の終了。
判定は四人の審判がそれぞれ勝者と思う選手の赤・青どちらかのフラッグを上げて多いほうが勝者となります。
試合終了からフラッグが上がるまでのとてつもない緊張感は格闘技の醍醐味ですが、いざ自分の会社の社員ともなると、
もはや緊張で胃が痛くなります。笑
結果は二人とも優勝!金メダルです。
その瞬間を目の当たりにし、そのうれしさと緊張からの解放と、ケガをしなくてよかったという安堵などで、もう限界。号泣してしまいました。
試合後、チャンピオンになったふたりの周りには彼らと写真を撮りたいという相手選手や、
彼らのようになりたいと目をキラキラさせている海外の子供たちがたくさん!
試合前の日本チームの評価はもしかしたらそこまで高くなかったのかもしれません。
そのような状況で彼らは「絶対に優勝してやる!!」と意気込んでいました。
まさに有言実行で、自分たちの実力で周囲の空気を一変させてしまった姿は、まさしくヒーローです。
また、こんな二人がミライユにいることを心より誇りに思います!!
最後に、
格闘技を本気でやっている人というのは、試合への肉体や精神のコントロールする力や、
一つのことへ打ち込める集中力やストイックさを持っている人がとても多いように思います。
そして強い選手であればあるほど、誠実で優しさを持っています。
この数年格闘家とお会いしたり、またミライユ内で働いてくれている社員を見たりしていても本当にそれは間違いありません。
その格闘技で培われた精神力や強さ、優しさは仕事を行う上でも非常に大事なスキルであり、
格闘家が一般企業で働くというのはもっとスタンダードになるべきだと思います。
まだまだ格闘家の方々の就業環境が良いとは言えませんが、
ミライユ自身がそれを改善するためのリーダーカンパニーになっていければという強い想いに改めてなった香港遠征でした。