人生がより良くなるきっかけは本であってもいい

ピュアでごめんなさい

新企画のピュアでごめんなさい
ピュアな想いや考えを持っている方をご紹介してペイフォワードしていく企画です。

株式会社ミライユの伊賀です。
今回ご登場いただくのは、株式会社ブックダム代表取締役菊池大幹様(以下菊池さん)です。菊池さんに今までの人生について、会社の未来、在り方や夢についてお聞きしていきたいと思います!本日はよろしくお願いします。

菊池さんーよろしくお願いします

ーはじめに、菊池さんについてエピソードなど交えて教えてください

菊池さんー生い立ちで触れておきたいことがあります。それは 4世代8人家族で一つ屋根の下で18年間暮らしてきました。わたしの中での平和や幸せの定義は老若男女みんな笑顔で安心して暮らせるという世界です。

スポーツが好きで夢はプロ野球選手。ただ中学生になる時点でその夢は諦めました。いまの仕事を通してスポーツと関わることができています。夢って違う形になっても叶うんだなと感じています。

大学時代の夢はスポーツが好きだったので、スポーツ新聞社に入りたかったのですが縁あって入ったのが出版社です。高橋書店に入社をして7年間営業部で営業をし、その後は、広告代理店の営業、新しい出版社の創業立ち上げを経て2019年ブックダムを設立しました。本に携わって15年くらいになります。

ーブックダムについて聞かせてください。ビジョンに近づくために種を撒くとありますが、どんな種をまいていますか?

菊池さんー抽象的な答えになってしまいます。今日という有限の時間の中での自分の行動と定義しています。逆に種だと思えない行動には時間を使わないようにしています。蒔いている種がミッション・ビジョンの実現であったり、私や私たちの成長に結びつく種であってほしいという祈りをこめながら、有限な時間を使っています。それがいまの私にとっての種になります。

ー種になる、ならないの基準ってなんですか?

菊池さんーブックダムとしてのミッション、ビジョンにつながりうるのかが判断基準になります。

ーブックダムの海外展開について教えてください!

菊池さんー海外を語る上で、私のなかで出版社の立ち上げに携わり始めたときがすごく大きいです。世界を知れば知るほど無限の可能性を感じるようになりました。それを教えてくださる方との出会いもありました。
また、海外(エジプト、アイスランド、ケニア)にいったときに見たもの感じたことが、海外で出版ビジネスでチャレンジしたいというものに通じています。

ーブックダムではメンバーとどんなイメージ共有をされていますか?

菊池さんー理想の人生の終わりや会社としての理想の未来を色々と話す中で、それぞれ描いてた未来が重なる体験がありました。社外の部分になると著者の方との出版後のイメージの共有を1番大切にしています。どれだけ具体的かつ明確に出版後のビジョンを描けるかを意識しています。

ー出版業界が厳しいなか、どうして本に関する事業を開始したのでしょうか?

菊池さんー結論としては業界が好調でも不況でもいまの事業はしていたと思います。原体験にも通じる話にもなるのですが、私の人生そのものが本であったり書店であったり読者などの存在に救われて、いまがある。そのような人生を送ってきている。それしかない。

今度は事業を通して、本、書店、読者などの存在を通してプラスのエネルギーを少しでも多く与えて循環させ続けたいです。それでしかないので、出版業界の状況というのは私の中では特に影響しない要素になります。

もちろん、いまの状況をしっかりとみて、事実として変えていった方が良い部分やネガティブな部分は多くありますが、それは自分たちがどのように捉えて、ポジティブに展開していくかだけですから。そこはやりたいからやっている感覚です。

ーブックダムの流儀について、その中にある挑戦を教えてください

菊池さんー無理難題に挑戦しているということではなく、私たちがやるかやらないか、そこの基準を高くもつことが挑戦だと考えています。

出版プロデュースでいうと、従来の在り方というのが著者さんを開拓して企画を出版社さんにもっていき発売元を決めます。そこで手離れするケースもあれば、出版するまで伴走するケースもあります。一方でブックダムの場合は出版が本当の意味でもスタート地点となり、出版して1年後まで伴走します。それをサービスとして提供しています。

本を出してよかったと心から満足していただけることがサービスの最大の価値であり、逆に満足いただけなかったという未来のリスクも承知でそこにチャレンジしています。満足していただけたとき、そこで本の価値というものを著者の方に心から実感していただけると思っています。そこで出版としての価値の最大化を図れると思っています。

ー菊池さんの原体験について教えてください

菊池さんー1番大きいのは出版社時代の体験になります。当時は営業マンとしてキャリアをスタートして、丸4年間営業成績が出ない営業マンでした。ここまではよくある話かもしれませんが、私の場合は、プライドが邪魔をしていたエゴの強い人間だったと振り返ると気づくのですが、何をしてもうまくいかず、人生終わった、詰んだなと思いました。当時はその会社しか知らなかったので、ここでうまくいかなければどこに行ってもうまくいかないと思い込んで辛い時期を長く過ごしました。

5年目を迎えたときに担当エリアの変更がありました。当時出会った上司の影響が大きく「やりたいようにやれよ」とそんな環境を用意してくれて、会社に提出する報告書にも本音しか書かなくなったのですが、それは物議を醸しました(笑)社会人としてどうなの?という意見も当然ありますが、当時の私にとっては必要なことでした。

そのプロセスが功を奏し、次第に実際の営業現場でも好循環が生まれていきました。自社の売上以上に、書店の売上に自社の商品を使ってどのくらい貢献できるか、それしか考えていませんでした。象徴的なエピソードとして私は「天からのギフト」と呼んでいるのですが、岡山の小さな書店である料理レシピ本を仕掛けたら飛ぶように売れてベストセラーになりました。その体験を機に、人生が180度大きく変わり、生きる意味や仕事をする意味も私の中で明確なものになりました。

この一連の原体験が起業した理由にも通じていて、いまにも通じています。

ー本を売るときにどんな施策をしたのですか?

菊池さんーお店の1等地で全力の展開をしていただくという、シンプルな施策です。商品に対してもゆるぎのない自信があったので、お店の本気をみせてくださいというくらい強気な提案をしていました。

ー「最後の日までひとりの読者」に込められた想いを教えてください

菊池さんー原体験の話にもつながるのですが、私も本に、読者に救われたきました。着ぐるみを剥がしていって、最後に残るのは私という1人の人間しかいない。そういう意味でも、わたしは読者の1人、いつまでも読者の1人の感覚を忘れずに、事業もやっていきたい。と考えているので「最後の日までひとりの読者」の感覚は大切にしています。

ー菊池さんの在り方や行動指針を教えてください

菊池さんー行動指針、自分の軸としては、1つです。「あるがままの自分でいること」。あるがままの概念も取り外したいぐらいです。

どんな人でありたいか?はブックダムのミッションにも通じるのですが、相対する人にプラスの何かを与えられる人間でありたいと感じています。どのようなプラスかは、その人に決めていただけたらいいと思っています。

いまも、そしてこれからも思い続けています。

ーさいごに菊池さんの人生を変えた本を教えてください

菊池さんー1冊あげると『無意識はいつも君に語りかける』(著:須藤元気)という本になります。こちらは社会人になって1、2年目に出会った本になります。いまでも手元にあります。

1冊はボロボロになるくらい読んで、また新しく買い直しました。それくらい影響を受け、考え方の在り方のような、迷ったら立ち戻れる本です。

ー最後におすすめの本も教えていただきありがとうございます。わたしも本が好きで、本を通して世界をかえていけると思っております。今後のブックダムさまの本の取り組みを楽しみしております!

菊池さん、本日はありがとうございました。

写真【プロフィール】
菊池大幹
株式会社ブックダム代表取締役

新卒で出版社に入社し、書店営業に従事する。人生の底を味わうも、5年目にベストセラーの火付け役になる転機が訪れる。その原体験が読者・本・書店という存在を特別なものとさせ、起業に至る。現在は出版プロデュース事業と書籍プロモーション事業を展開しており、今夏は自社としての出版事業にも挑戦予定。最近筋トレにハマる。自社で10万部書籍を手がけるまで禁酒中。

【Twitterアカウント】

・菊池大幹@ブックダムの社長

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