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ピュアでごめんなさい
新企画の「ピュアでごめんなさい」
ピュアな想いや考えを持っている方をご紹介してペイフォワードしていく企画です。
株式会社ミライユの三神です。
今回ご登場いただくのは、株式会社マインドサポートの代表取締役 高橋 聰典様 通称そうる社長(以下そうる社長)です。そうる社長に今の考え、会社の未来、想いの丈をお聞きしていきたいと思います!本日はよろしくお願いします。
そうる社長ーよろしくお願いします
ーはじめに、そうる社長についてエピソードなど交えて教えてください
そうる社長ー実は僕20代の頃は、プロのミュージシャンを目指していました。当時は今のようにインターネットも発達していなかったので、ひたすらLIVEをしたり、プロダクションにデモテープ送りまくったり 、路上で歌ったりもしていましたね。だけど花が咲かずに29歳の時にミュージシャンになる夢を諦めました。 その後は1年くらい自暴自棄になっていたんですが、心理カウンセラーという仕事の存在を知り、心理カウンセラーになる道を目指して心理学の勉強を始めました。
勉強の末、民間のカウンセラー養成スクールの認定資格を取得することができたのですが、資格を取っても仕事なんてまったくありませんでした。当時の僕は無知だったので気付かなかったのですが、養成スクールの 受講生集めのための「今のご時世はカウンセラー資格を取ればお仕事たくさんありますよ~」なんていう謳い文句に騙されたんです。(笑)
今も当時も心理カウンセラーが仕事を得ることは決して簡単じゃないんです。
せっかく資格を取得しても仕事が全くないことに気づいて途方に暮れましたが、僕の長所でもある「とにかく行動する」・・・まー「闇雲に…」が短所なのですが・・・心療内科や学校にカウンセラーとして雇ってくれないかとトータル100通以上履歴書を送りまくりました。
運よく一社だけ面接してくれて内定をもらうことができたのですが、院長のパワハラが横行している最悪の病院でしたね。院内の人間関係はもちろん最悪でしたし、僕が与えてもらえる仕事はせいぜい雑用か話が長い患者さんを適当に相手をして、早く帰らせろという指示を高圧的に院長からかけられていました。どう考えてもカウンセリングなんかじゃないですよね。この環境で仕事を続けたら自分がダメになる、と危機感を感じて転職を決意しました。
ー晴れて資格を取得した後も、紆余曲折あったのですね・・・。その後はどのような道に進んだのですか?
そうる社長ー学んだスクールで心理カウンセラー養成講座の講師として雇ってくれたのですが、現実的には講師の仕事一本だけでは食べていけませんでした。なので、当時はアルバイトも兼業していましたね。とにかく生活費を賄うのに必死でした。
で、そこでも色々な事件に巻き込まれて大変だったのですが、結果的に34歳くらいに個人事業主として独立したのですが、当時の僕は社会のこと、経営のことも全く分からない人間だったので、売上も伸びませんでした。独立して1年後くらいで法人成りしましたが、食べていくのがやっとな状態でしたね
僕は今年(2023年現在)で50歳になるのですが、45歳くらいまでは上がり下がりが激しい人生を送ってきました。45歳の時に大きく事業に失敗して「もう自分には経営者は無理かな」と本気で思い、会計事務所に営業として雇ってもらいましたが、気質がサラリーマンじゃないんですよね~(笑)しばらくしたら、また自分で事業をやりたくなってしまって…今は二足のわらじですね。
ーカウンセラーの仕事以外にも、様々な事業を行っていたとお伺いしました。詳しく教えてください!
そうる社長ーやってきたことの1つに企業のメンタルヘルスがありました。鬱で休みがちな社員さんのカウンセリングや会社全体にメンタルヘルスを周知するセミナーなどですね。
でもやめたんです。なぜかというとうつ病のほとんどの原因って、職場での人間関係等によるストレスなんですよね。ほとんどが上司や社長のパワハラです。でも、うつ病の時って冷静な判断力も失ってるんで「自分が悪い」と思い込んでいることが多いです。だけど治って冷静な判断力を取り戻すと、環境が悪いことに気づいて、会社を辞める道を選択するんです。一方、企業側が私に求めていることは、カウンセリングを通して働ける社員をつくることなんです。治したのに企業側の期待には応えられない、こう感じてしまったらもう出来ないですよね。
自己啓発的な企業研修も全く同じです。企業側は社員全員の意識を上げて欲しいと望む、でも成果が出るのは全体の1~2%くらいなんです。たぶんどんなに優秀な講師が研修しても、社員全体に研修をしたら、このパーセンテージはほとんど変わらないんです。社内で志願してきた意識の高い人たちだけに絞って研修すれば良かったんです。
ーそうる社長の行動力がすごすぎます!そこから、どのような道を歩まれたのですか?
そうる社長ーそこからご縁があって、学習塾のフランチャイズに関するお話をもらいました。私のテイストにアレンジして良いよということだったので、迷わずチャレンジする道を選びました。店舗も必要だったので、銀行から融資を受けて本格的に事業を開始しました。
しかし、またも僕は血迷って事業をアレンジしすぎたんです。当時、「子どもの学習代は無料!だけどお父さんお母さん子育てコーチングを勉強しに来てください!そのためのお月謝です」という謳いだしをしたんですよ。で、結局誰も来てくれませんでした。(笑)要は、ニーズの相違だったんです。親御さんの求めていることは子供の学習力アップです。自分達は子育てに関する勉強なんかしたくない。ましてや自分の子育てが間違っているなんて指摘もされたくもないわけです。多くの教育者は親の教育が大切と言います。しかし多くの親はそこに問題意識は持っていないんです。つまりニーズがないということです。
ーその後、婚活に関するビジネスを始められたとお伺いしました!
そうる社長ーそうなんです。何冊か本を出版したことがあるのですが、恋愛の本が売れたのをきっかけに、大手から婚活セミナーの依頼をいただき、全国飛び回ってセミナーを行いました。ちょうど世間は婚活ブームに入っており、テレビや雑誌でも”婚活”という言葉がブームだったんですよね。少子高齢化への対策の一環として、自治体も婚活に対して大きく予算を投入してました。その時はめちゃくちゃ儲かりましたね~(笑)その時は自分の中で成功パターンが生まれたような気がしました。
しかしここでまた、僕は血迷ってしまったんですね。自分の会社で婚活スクールを開いたんですよ。「素敵なご縁探しのために自分磨きしましょう!」的な。だけど、集客が全く上手くいきませんでした。当時はなぜだ!と思いましたが、よく考えれば分かることだったんです。なぜなら、大手から依頼を受けて全国を飛び回っている時は自治体がお客様だったのです。婚活者は自治体が無料で招待している。
僕はてっきり学ぶことに需要があると思い込んでいたんですが、実際の自治体の集客フレーズは『セミナーは無料、セミナーを受ければその後のパーティーに受けられる』というものだったんです。そこで、またしても僕はニーズを捉え違いしていたんです。ニーズがなければ商売は成り立たないことを再び痛感しました。
ーTwitterにて、「あたかもメンタルが変わったように惑わされるな!」というワードを拝見しました。メンタルが変化したと錯覚してしまう方は多いのですか?
そうる社長ーものすごく多いですね。例えば好きなアーティストのLIVEに行った後って興奮してるでしょ!でも次の日になったら日常に引き戻されて現実は何も変わってないじゃないですか!自己啓発的なものってそれと同じで、一時の高揚感であたかも『自分は変われた!』なんて思って自己啓発セミナーにリピートして高額な情報商材とかも買っちゃったりする人がいますが、現実は一向変わってない。僕は現実が変わらなきゃ意味がないと思っています。
商売する側の視点で見ると、良し悪しは別として、自己啓発とか宗教とかは似たり寄ったり。占いなんかも同様ですね。いわばタレント業なので、顧客にファンとなってもらって、リピートしてもらわないと稼げないんです。カウンセラーも同じです。
でもカウンセラーやコーチって真面目でいい人が多いので、リピートしてもらおう!とかファンになって貰おう!という施策を取らず、ひたすら真面目にプレイヤーをしてるんです。でも商売って、正しいことを正しく売ろうとしても売れないんですよね。だから多くの企業ではブランディングとかマーケティングとかセールススキルとかを学ぼうとしますよね。カウンセラーやコーチこそ、それが必要なんです。
それと、例えばお財布の中に1万円入っているとして、ものすごく疲れている場合、カウンセリングとマッサージのいずれかだったらどちらに使いますか?
三神ーマッサージに使うと思います。
そうる社長ーそうなんです。これまで同じ質問を何百人もの方々に投げかけましたが、「カウンセリングに使う」と答える人は1人も居ないんです。要は、一般的にコーチング、カウンセリングってマッサージに負けるんです。つまり顧客に選ばれない、需要が少ないんですよね。そこがコーチング、カウンセリング業の難しいところです。
そうる社長が目指す今後のビジョン、目標について教えてください!
そうる社長ー取材の中でコーチング、カウンセリングの世知辛さを色々と話しましたが、コーチング、カウンセリングは今も変わらず良いものだと思っています。
そこで「僕に出来る事はやっぱりこれしかない」と思い、色々な情報を集めたんですよ。今までの僕であれば、石橋を叩かないですぐ行動に移していましたが、過去の失敗もあるので、今回は行動する前にちゃんとリサーチしました・・・(笑)
情報収集して思いついた新たなビジネスが、「推し活+カウンセリング」です。人生が希望と活力に溢れる女性専用のオンライン人生相談所を開設する計画を立てています。
情報収集をしていく中で知ったんですが、パナソニックが推し活に関する市場調査を行ったところ、90%以上の女性が「推し活を通して人生に活力や希望が湧いた」と答えていたそうです。多くの人が何かに夢中になることでエネルギーを持てるのだと思います。
イメージとしては、ジャニーズ系の20代男性が悩める女性に対してオンライン上でカウンセリングし、メンタルサポートを提供するビジネスモデルです。内容はちゃんとしたカウンセリングなので、ホストのように沼らせるわけではありません。いつかお客様にはしっかりと卒業してもらいます。だけど見せ方的には、ホストみたいにカウンセラーの月間指名ランキングなどをつくろうと思っています。
ー色々なお話を聞かせていただき、ありがとうございました!変えるべきことは気持ちではなく現実、という言葉がとても響きました。今後もそうる社長の取り組みを全力応援させてください!
そうる社長、本日はありがとうございました!
【プロフィール】
高橋 聰典
株式会社マインドサポート代表取締役
税理士法人エムエムアイ/営業/起業コンサル
高橋聰典(たかはしそうすけ/通称そうる社長)
この世の多くの問題は金と心と男と女…つまり人間関係とお金の問題がほとんど。その両軸をサポートできるそうる社長!今年50歳を迎えるが新たな事にチャレンジし続けている。現在『女性の人生に活力と希望を!』テーマに女性専用の人生相談窓口『いやしまん』を開設中