セカイをキレイに!「きれいごとで、きれいにしよう」を掲げて人生の後半を全力疾走

ピュアでごめんなさい

新企画のピュアでごめんなさい
ピュアな想いや考えを持っている方をご紹介してペイフォワードしていく企画です。

株式会社ミライユの三神です。
今回ご登場いただくのは、株式会社エシカルノーマル代表取締役 本川 誠様(以下本川様)です。本川様に今の考え、会社の未来、想いの丈をお聞きしていきたいと思います!本日はよろしくお願いします。

本川様ーよろしくお願いします

ーはじめに、本川様についてエピソードなど交えて教えてください

本川様ー冒頭からいきなりアレですけど、私は20歳過ぎまで本当に人に迷惑をかけるようなことしかしてきませんでした。今でも、当時のヤンチャぶりを直接会って謝りたい人が何人も頭に浮かぶくらいです。

高校卒業後は23社ほどアルバイトを行ってひたすら稼ぐことに精を出していたのですが、31歳になって新聞販売業を開業する選択を選びました。新聞販売業は、地域に根付いてお客様と近い距離で接することができるのが楽しかったですね。

当時は名の通り新聞販売を生業としていたのですが、新聞を定期購入してくれている高齢者の方々から日々の生活に関する悩み相談を受けるようになりました。具体的には、電球の交換ができなくて困っている、電子レンジの掃除をお願いしたいetc・・・新聞には全く関係のないものでしたね(笑)

だけど、高齢者の方々が体力的な問題などでこなせない力仕事って、日常生活の中で意外と多いんです。まだ若くて体力のある人にしかできないことがあるなら、当社がお手伝いしたい。そんな考えに至って、新聞業を別に30分500円ぽっきりのなんでもお助けサービスを開始しました。そこから対応の幅がどんどん広がって、いつの間にか倉庫には清掃道具や洗剤がズラリと並ぶようになりました。

ー新聞販売業で清掃に携わることになったご経験が、今の事業にも繋がったのですね。その後、どのようなプロセスを経て起業に至ったのですか?

本川様ーしばらくは新聞販売業となんでもお助けサービスを続けていたのですが、清掃の仕事が増える中で、ひどい手荒れやアレルギー症状を訴えるスタッフが増え始めました。何故かな?と思った時に真っ先に思い浮かんだのが、清掃の際に使う薬剤でした。そこで当時使用していた業務用の薬剤の環境負荷を調査会社に依頼して調べることにしました。その結果を見て、とても驚きました。水生生物に影響がないレベルまで薬剤の濃度を下げるには、洗剤の量の何万倍もの水で希釈しなければならないことが判りました。

その後、倉庫に並んでいるたくさんの洗剤へ目を向けた時、ふと自分達が行っている清掃業が環境へ大きな影響を及ぼしてしまう事実に気づきました。洗剤は下水処理で浄化されるけど、もしゲリラ豪雨が起こってしまった時は処理しきれないのではないか。清掃後に薬剤が残留したエアコンを動かしたらどうなるのか。想像するだけで恐ろしくなりましたね。

起業に至るきっかけは、仕事での気づき以外にもあります。それは私の娘の存在です。
29歳の時に長女が生まれたのですが、長女がよちよち歩きを始めた頃に道端に落ちているタバコの吸い殻を口に入れたことがあって、ポイ捨てしたやつに対してめちゃめちゃ腹が立ちました。だけどよく考えたら、今までの人生で自分も数千本タバコをポイ捨てしてたことを思い出しました。

また別の話になりますが、長女を抱っこしてカメラに笑顔を向けている写真をSNSにアップしたことがあったんです。すると昔の同級生から、「お前だけが幸せになれると思うなよ」という怨念めいた長文のDMをもらったこともありました。その時、今までの行動が自分だけに返って来るならまだいい。でも娘に返ってくるようなことがあったら耐えられない。そんな思いが生まれました。その瞬間、「自分を変えたい、できることならこれまでの行いを人生の後半でチャラにして死にたい」と本気で考えました。

そんな数々の気づきを経て、同じ志の下で一緒に働いてくれる仲間達を集めました。そして環境負荷をできるだけ小さくできる清掃方法をスタッフ達と研究を重ねた後に、エシカルノーマルを設立しました。

ー本川様の座右の銘がありましたら教えてください!

本川様ー「来た時より綺麗にして帰ろうね」この言葉を座右の銘?というか、ずっと心の中に大切にしまっています。

この言葉は、小学生の時に遠足へ行った時に先生によくもらいました。人によってはなんてことない言葉に感じるかもしれないんですが、この言葉がとても強く私の心に残っていて、「生まれた時より世界を綺麗にして死んでいこう」と拡大解釈して自身の中に残り続けています。

エシカルノーマルのタグラインである「きれいごとで きれいにしよう」も、この言葉が由来の一つになっています。私自身、人生の前半は決して人に誇れるような生き方ではありませんでした。だからこそ、人生の後半は全力でセカイをキレイにするために力を尽くしたいと思っています。

ーエシカルペンギンズの広報がとても印象的なのですが、広報面で意識的に取り組まれていることはありますか?

本川様ー私は広報・マーケティング等を特別学んだわけではありませんが、ブランディングにはとても力を入れていますね。清掃業、というとどうしてもおしゃれじゃない印象を持たれてしまいがちなので、ペンギンを使ってクリーンで明るい印象づくりを心がけています。

ちなみにYoutubeでエシカルペンギンズのMVをリリースしているのですが、プロの方がとても良心的な価格で音源づくりから映像作成まで対応してくれて、内容もとても気に入っています。動画ではエシカルペンギンズのダンスも見れるのですが、すごく覚えやすい振り付けなのでお子さんにも楽しんでいただけると思います(笑)

ーエシカルノーマル様が大切にされている行動指針について教えてください!

本川様ー清掃方法に限らず、”全方位においてエシカルなハウスクリーニングチェーン”であること、これが当社の行動指針です。

世の中には「3R(Reduce / Reuse / Recycle)」と言う言葉が広がっていますが、当社は「10R」という独自のルールを定めていて、あらゆる活動を10Rの中で行うようにしています。

たとえば、お客さんの家に行く時も電気自動車しか使わないですし、ユニフォームや道具類もサスティナブルなメーカー製品をリユース品で揃えています。さらに言うと、できるだけCO2を出さずに自然を感じられるような余暇の過ごし方を推奨したりしています。いわば『生き方』の提唱を行っています。

当社の社名である「エシカル」には、「倫理的」という意味がありますが、エシカル=倫理的であることがノーマル(=当たり前)になる世の中にしたい思いを、エシカルノーマルという社名に込めています。

ー本川様が目指す今後のビジョンについて教えてください!

本川様ーまずはエシカルノーマルの直営店やフランチャイズを増やすことで、エシカルノーマルの活動に共感してくれる方々とのパートナーシップを拡大していくことを目指しています。
同時に、エシカル認証マークの策定にも取り組んでいます。エシカル認証とは、商品に対する児童労働や動物実験がないか等のあらゆる観点から、真にエシカルであるかを第三者が証明するマークです。今現在、エシカル認証マークに認定されているものは商品しかなくて、ハウスクリーニングも含めたサービスは認定されていないんです。当社が社名に「エシカル」を入れている思いが「倫理的なサービスを貫いていく」ことであるように、世界に認められる倫理的なサービスを提供する会社を目指しています。

昨今ハウスクリーニング業者は数多く存在し、多くの業者が価格・作業スピードを売りにせざるを得ない競争になってしまっています。そしてそこには「早くて安いサービスを行うにはそれだけ強い薬剤を使わなければならない」という業界の常識(思い込み)があるので、エシカルノーマルが「そうじゃなくてもちゃんとピカピカになるよ!」って手法を業界に広め、ハウスクリーニング業界を笑顔あふれるギルティーフリーな業界にしたいなと思っています。

ー色々なお話を聞かせていただき、ありがとうございました!世の中の違和感に意見を発信し、行動し続ける本川様のお姿に大変刺激を受けました。今後、エシカルノーマル様が世の中に広がっていく未来をとても楽しみにしております!

本川様、本日はありがとうございました!

写真【プロフィール】
株式会社エシカルノーマル代表取締役

本川 誠(46歳)
大阪府堺市生まれ。地元の工業高校を卒業して23種類の業種を経験、31歳で新聞販売事業として㈱Snailtrackを設立。その後、地域課題を解決する事業だけを行う「ローシャル(ローカル×ソーシャル)グッドカンパニー」を名乗り、様々なローシャルビジネスを立ち上げる。多角化していく中でハウスクリーニング業界の課題に気付きエシカルノーマルを設立。「きれいごとで きれいにしよう」を理念に、業界の常識を変える挑戦中。

【Twitterアカウント】

・エシカルプーさん

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